インターネット版 「むかし むかし」を作るにあたって

 私は、平成11年の4月に新井中央小学校に赴任しました。赴任した年のある日、何気なく学習センター(図書館)の郷土資料コーナーをのぞいてみると 私の目に「むかし むかし」という一冊の本がとびこんできました。その本には、新井頸南地方の昔話が、優しそうな雰囲気の挿絵とともに方言で書かれていました。
 
 こんなすばらしい本が、ひっそりと郷土コーナーに眠ってしまうのは、もったいない。新井中央小学校の子供たち以外にも ぜひ、この本の魅力を知って欲しいと思いました。そのような気持ちをもちつつ、2年間が過ぎていきました。

 平成13年4月、ようやく新井中央小学校もホームページを公開することができるようになりました。そこで、以前から気になっていた 「むかし むかし」をホームページ化すれば、大勢の子供たちに古里の昔話の良さを伝えられるのではないかと考えました。
 
 幸い、編集者の尾崎ミヨさんが、本校の校区に住んでいたこともあり、すぐに連絡をとり、ホームページ化に着手しました。

 できる限り、原作の雰囲気を保とうとしたのですが、本とホームページのメディアとしての性格の違いから、原作本の雰囲気全てをホームページで表現することはできませんでした。その点に関しては、ご容赦願いたいと思います。

 ホームページ化するにあたっては、尾崎 ミヨ様をはじめ、多くの方々のご協力を得ることができました。ありがとうございました。
 
 この昔話が、インターネットを通じ、より一層多くの子供たちに読まれることを願っております。なお、挿絵を描かれた山田 春美さんは、現在外国に住んでおられるそうです。インターネットを通じ、外国からも見ていただければ幸いと思います。

平成13年 夏  

                        木嶋 達平