けりゃこまんねか、どりゃ、あなあいてえるんだら、おれぬってくれるわや。」
って、ふくろのあなば、ぬってくれらんたってや。

そんだすけ、またふたりしてひろいはじめたってや。だけもなあ、おじがみんなひろったあとだすけ、あんまりねがったてや。

 そうすっと、こんだじぞうさんがまた、
 「そしゃ、おれひとつ、おとしてやるか。」
って、木のそばへいって、どーん、どーんと足でけられたってや。

 そうしんと、ばらばらっ、ばらばらって、くりおってきたってや。そうして、そこに、ねぐなるとまた、じぞうさんは、むこうのほうへえって、木ば、どーん、どーんと、けってくれらんたってや。するとまた、ばらばらっ、ばらばらって、おってきたってや。

 ふたりは、むちゅうんなってひろったすけなあ、たちまちふ

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