って、さがしにえご。」って、おもってえたってね。 そうして、つぎの日、おじ、にぎりめし、えっぱえもって、あにのいったほうの山へ、いってみたってね。そしたら、あにのかんじきのあと、あったって。そんだすけ、かんじきのあとば、みいみい、ずんずん、ずんずん、山おくへいったって。 「こんなおくまで、えったのか。」 って、またかんじきのあとば、おっていったら、やっぱりうすぐらくなってしまったてね。そうしてとうとう、炭やき小屋まできてしまったって。そうしんと、あにのきもん・と、ほねと、てっぽうがあったすけ、 「ああ、あにや、ゆうべ、ここで何かね、くわんてしまったんだなあー。ようし、こんやおれ、ここでかたきうってやろう。」 って、はのね、カリカリかんで、くらくなんのば、まっていたってね。 そうしんと、だんだんまっくらんなってきて、また、わかい女はいってきたってね。そして、 |
||||||||
26 | ||||||||
|
||||||||