【校長先生の読み聞かせ】
児童の読書意欲を高めるために、年に2回行われる読書旬間の中では、10人の教師が自ら選んだ本を児童に読み聞かせている。昨年度から継続して行い、児童の人気も高い。ジャンルは特に決めずに、低学年向けと高学年向けに分けて2日間読み聞かせている。
時間は朝の8時20分から40分までの20分間で、児童は聞きたい本を事前に決め、それぞれの教室に向かう。
教師の読み聞かせが始まる前に、玄関近くの掲示板に教師が本の紹介カードを書いて、掲示しておく。児童はそれを読んで、その中から興味ある本を選ぶ。
教師が選んだ本が図書室にあると、児童はその本を進んで借りようとする。この教師の読み聞かせは、児童に人気があり、読書旬間後の児童のアンケートでも、「ぜひこの次もやってほしい」との要望が多い。学年を問わず、本を読んでもらうことは、児童にとって楽しみであり、今度自分でも読んでみようとする意欲にもつながる。児童の読書傾向は偏りがちだが、教師から様々なジャンルの本を紹介して読んで聞かせてもらうことによって、児童の読書の興味の広がりも期待できる。今後も、旬間中はぜひ「先生の読み聞かせ」を続けていきたい。
2 図書館ボランティア
(1)ねらい 地域と学校の連携を図りながら、児童の読書力を高める。
(2)活動の内容
@図書室の整備や掲示物作成
○図書室の蔵書整理、補修
○新刊書の受け入れ、廃棄図書作業の手伝い
○図書関係掲示板の飾り(新刊書紹介)
○本の読み聞かせ(読書旬間中)
A活動方法
○活動日 司書勤務日に合わせて、毎月第一水曜日に活動する。
その他の活動日は、学校の授業や活動に支障のない日でボランティアの都合良いときに行う。
○活動記録 図書ボランティア日誌に記入し、学校職員との連絡を密にする。
B組織
○図書ボランティアと小学校図書館部で組織し、粘土はじめに計画を立て、3学期末に反省会をもつ。
○ボランティアバッチを作成し、作業時には装着するようにする。定位置は、図書館内のカウンター内とする。
C連絡方法
・基本的には児童を通して連絡をする。
・ボランティア連絡網を作成し、活用する。
(3)ボランティア活動の実際
@17名のボランティアさん
今年度、図書館ボランティアとして17名の方から学校の図書館運営でご協力をいただけることになった。図書館司書の来校に合わせて話し合いをもったり、ボランティアが都合の付く時間に作業したりした。ご協力いただいた作業の内容は、@「ラベル貼り」(古くなったラベルの上に新しいラベルを貼る)、A「図書室の飾り付け」、B新刊書の受け入れ、C児童への読み聞かせなどである。
2学期の読書旬間では、読み聞かせをしていただいた。旬間中の朝学習の時間に、低学年教室や図書室で読んでいただいた。児童は、「○○さんのお母さんだ」と目を輝かせてお話に聞き入っていた。読んでくださった、ボランティアのお母さんも「子供が小さいときに読んでやった本です。子供たちがじっと聞いてくれてよかった。」と満足気な様子であった。
B来年度に向けて
図書館ボランティアの意欲的で前向きな姿勢のおかげで、初年度にもかかわらず、活発に活動できた。何より図書担当としては、新刊書の受け入れや図書室の飾りなど、まとまった時間が無いとできなかったことをボランティアさんにやっていただけたので、本当に感謝している。児童は今までより早く新刊書に触れることができ、、明るくなった図書室に来るのを楽しみにするようになった。この意欲的なボランティアさんと知恵を出し合い、児童の読書意欲を高めるための活動を続けて行きたいと考えている。