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妙高市教育長メッセージNo.2 

子どもたちへのメッセージ



 皆さん、こんにちは。
 先日、テレビで水泳選手の池江璃花子(いけえりかこ)さんが紹介されていました。池江璃花子さんは、現在16個の日本記録を持ち、延期になった東京オリンピックで活躍を期待されていた優秀な水泳選手でした。ところが昨年2月に血液のがんといわれる白血病(はっけつびょう)という大変重い病を患(わずら)い、10か月近く入院生活を送り、昨年12月にようやく退院し、現在は自宅で療養(りょうよう)・治療(ちりょう)中です。
 テレビでは、入院中の辛くて長い病気との闘(たたか)いの様子が映し出されていました。池江璃花子さんは、過酷(かこく)な病気との闘いを振り返って、「生きていることさえもしんどいと落ち込んだ毎日だった」と言っていました。きっと、前回の『でんでんむしの悲しみ』のお話のように、何で私ばかりこんなに悲しい思いをしなければならないのかと思ったことでしょうね。また、退院して少しずつ、少しずつ、ゆっくりと体を鍛(きた)えている様子や、3月に406日ぶりにようやくプールに入ることができた喜びの様子も映し出されていました。プールに入った池江璃花子さんのあふれんばかりの喜びの表情は、本当にすてきで、光り輝いていました。
 最後に、池江璃花子さんは次のように言っていました。「以前は速く泳ぐことだけを考えていましたが、今は苦しんでいる人たちに勇気を与えたいという使命感(しめいかん)みたいなものが、わき出ています。過去を振り返らず、自分の成長を楽しみながら“前へ”前進です。」
 皆さんも“生きる”希望をしっかりと持ち、前へ、前へ、前進しましょう。






2020年05月26日