
<田おこし> 「まあ、今は機械がやるんだけれど、昔の人はみんな手でやったので、みんなもがんばってみましょう。」 と、田んぼの先生がおっしゃいました。“田おこし体験”の始まりです。しかし、やるからには機械に頼ることなく、完成させたいと思いました。人数は23名。体力とやる気と元気にあふれた子どもたちです。時間は1時間。それほど広い田んぼではありません。できるぞ!と思いました。 「みんな!機械に負けるな!自分たちで完成させよう!」 「おー。」 「早く代わってよ!」 「まだ、少ししかやってないよ。」 鍬を取り合っての田おこしが始まりました。どんどん、田はおこされていきます。 しかし、次第に人間の弱点が表れ始めました。「疲れ」と「飽き」です。何とか励まし合いながら、1時間がんばりました。一応全体的に鍬を入れましたが、よく見ると、ところどころ耕してなかったり、草が取りきれていなかったりしました。結局、最後は、田んぼの先生に耕運機で耕してもらいました。 「すごい!あんなに刃がついている。」 「耕運機のあとは、土がきれいだね。」 機械の力強さを見せつけられました。しかし、機械にも弱点がありました。1つ目は、「人が動かさないと動かない」です。機械があっても、使う人がいないと、意味がありません。2つ目は、「端は耕せない」ということです。端の方は、田んぼの先生が鍬で耕してくださいました。 「あんまり鍬を動かしていないのに、すごく土がやわらかくなっている。」 「機械もすごいけど、田んぼの先生もすごいね。」 「でも、耕耘機を作ったのも人間なんだよね。」 「そうか。やっぱり人間の方が上だ!」 いろいろと勉強になった田おこしでした。
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