5年生

ゆうき学年1学期の活動

おいしく作ろうゆうき米



<田おこし>
 「まあ、今は機械がやるんだけれど、昔の人はみんな手でやったので、みんなもがんばってみましょう。」
と、田んぼの先生がおっしゃいました。“田おこし体験”の始まりです。しかし、やるからには機械に頼ることなく、完成させたいと思いました。人数は23名。体力とやる気と元気にあふれた子どもたちです。時間は1時間。それほど広い田んぼではありません。できるぞ!と思いました。
「みんな!機械に負けるな!自分たちで完成させよう!」
「おー。」
「早く代わってよ!」
「まだ、少ししかやってないよ。」
鍬を取り合っての田おこしが始まりました。どんどん、田はおこされていきます。
 しかし、次第に人間の弱点が表れ始めました。「疲れ」と「飽き」です。何とか励まし合いながら、1時間がんばりました。一応全体的に鍬を入れましたが、よく見ると、ところどころ耕してなかったり、草が取りきれていなかったりしました。結局、最後は、田んぼの先生に耕運機で耕してもらいました。
「すごい!あんなに刃がついている。」
「耕運機のあとは、土がきれいだね。」
 機械の力強さを見せつけられました。しかし、機械にも弱点がありました。1つ目は、「人が動かさないと動かない」です。機械があっても、使う人がいないと、意味がありません。2つ目は、「端は耕せない」ということです。端の方は、田んぼの先生が鍬で耕してくださいました。
「あんまり鍬を動かしていないのに、すごく土がやわらかくなっている。」
「機械もすごいけど、田んぼの先生もすごいね。」
「でも、耕耘機を作ったのも人間なんだよね。」
「そうか。やっぱり人間の方が上だ!」
 いろいろと勉強になった田おこしでした。



<代かき>
 5月20日(水)、代かきをしました。素足になって、田んぼに入り、草の生えている土をふみつぶしたり、土の塊を壊したりしました。そうすることで、稲が生長しやすい土になるのです。
「田んぼの中に入って、たくさん踏みつぶしてください。たくさん暴れてください。」
という田んぼの先生の言葉で、子どもたちは田んぼに入りました。
「きゃー。ぬるぬるする!」
「わー。冷たい!」
子どもたちの歓声が響きます。初めは恐る恐る入っていた子どもたちですが、だんだんと、エスカレートしていきます。
 でも、がんばって?暴れたおかげで、田んぼの上に出ていた土は、ほとんど泥の中へ入りました。最後は田んぼの先生が機械できれいにかいてくださり、田植えを待つばかりの田んぼになりました。



<田植え>
 5月28日(木)、田植えをしました。とても気持ちのよいよく晴れた日で、苗の緑がまぶしいくらいでした。
 はじめに、田んぼの先生から植え方を教わりました。
 ・印に合わせて植えること
 ・3〜4本ずつ植えること
 ・ゆっくりでもいいから、しっかり植えること
 この3点を意識して始めました。しかし、この3点を守る事の難しいこと・・・。「印に合わせる」といっても、印が少しの加減で変わってしまい、なかなか真っ直ぐになりません。「3〜4本ずつ植える」というのも、守っている子どももいますが、10本以上植えている子どももいました。「しっかり植える」というのも、歩いているうちにふんでしまったり、浮かんできたり・・・。田んぼの先生やボランティアのお母さんたちがそれらを植え直してくれました。かなり大変だったようです・・・。
 泥だらけになった足を洗いに、また深沢川に行きました。この日はとても天気がよく、気持ちよく洗うことができました。
 余った苗は、学校でバケツ稲として育てます。どちらも大きく育ってほしいものです。