4年生

3学期を振り返って・・・

子どもたちの様子


<生活の様子>
○明るく素直で元気な子どもたちです。「ありがとうございます。」「お願いします。」等の気持ちよい挨拶や返事をすることができます。グループ活動では、誰とでも楽しく活動ができます。お互いの頑張りやよいところをしっかり見て、認め合うことができるようになり、友達とのトラブルはめっきり少なくなりました。いつも教室には笑い声が溢れ、笑顔で毎日を過ごしています。
○4月から5年生になるのだという心構えができつつあります。先日行われた「児童総会」では、今年度の委員会活動についての意見や質問を堂々と述べる姿が見られました。中には、「できなかった。」という反省に対して、「では、どうすればよかったと考えるか。」というような鋭い質問もあり、感心させられました。よりよい学校を作っていきたいという思い、来年度に向けての意欲が高まっています。
○活動の後の後片付け、清掃を率先して行うことができます。自分が終わったらおしまいではなく、自分にできることは何かを考えて行動できる子が多いです。
○やってみる前から「失敗したらどうしよう。」と考え、尻込みしてしまう子、間違えたり失敗したりすると涙ぐんでしまう子が多かったのですが、最近では、どんどん挑戦してみようという姿が多く見られるようになりました。とってもたくましくなってきました!
●やろうと決まったことには一生懸命取り組むことができますが、やるべきことが決まっているのに指示を待っていたり、周りを気にして自分の意見を言えなかったりすることがあります。自分で考え、よいと思ったことをどんどん行動に移す力は、高学年になると必要になってきます。


<学習の様子>
○授業中の態度が大変素晴らしいと感じます。どの教科においても、学習課題に対するやる気があり、積極的です。言われなくても進んでノートをとったり、分かるときには進んで挙手をしたりする子どもが多くいます。特に、3学期には、今まで発言に消極的だった子どもたちが、どんどん発言するようになってきました。
○どんなことでも「継続して取り組むことができる力」がついていることは、素晴らしいことです。進んで自主学習に取り組む子が増えてきました。学習したことを、家でもう一度やってみたり、次の時間にすることを考えて予習したりする子もいました。
○スキー学習では、昨年度とは違う気持ちで活動していました。アルペン部クロカン部、それぞれの部の中核となり、友達をよきライバルとし、目標としながら自分を高めていきました。スキー学習の場で挨拶や返事についても学び、大きな声を出したり、自分を表現したりすることの大切さを感じた子どもが、たくさんいました。スキーの技術の向上だけでなく、自分を支えてくれている人たちに感謝の気持ちをもったり、悔しい思いや嬉しい思いをたくさん経験したりすることを通して、心も体も大きく成長しました。
●昨年度からの課題でもありますが、自分で「見直しをする力」、「自分で問題を読んで考える力」がまだまだ必要です。テストやプリントを返すと、「あ〜、そうだった!」「やっちゃった!」という声がよく聞こえてきます。問題を読まずに答えたり、自分で間違いを見つけられなかったりしています。面倒くさがらずに、活字を読む習慣を身につける必要があります。春休み中には、新聞を読んだり、たくさん本を読んだりしてほしいと思います。


***NRT学力テストの結果(国・算)***
 1月末に行った学力テストの結果が出ました。「結果が悪いと、スキー授業をこんなにできなくなるかもしれない。」「せっかくやるのだから、精一杯の力で取り組もう!」と、子どもたちは、毎日プリントで復習し、テストに取り組みました。
 その結果、大変素晴らしい結果となりましたのでご報告します。また、見えてきた課題については、今後の指導の重点にしていきたいと思います。

【偏差値】*全国基準値を50として学級平均と比べています。2教科とも全国基準値を大きく上回っています。
  
 教科      国語  算数
学級偏差値 60.9  59.7
全国基準値 50  50


【正答率】*テストを100点としたときの平均点です。個人票の得点は、これと同じです。

<国語>   
内容  話すこと  聞くこと   書くこと読むこと  言語
学級平均  76.9   70.6  67.6       78.4
全国平均  58.0   48.7  41.4       63.5

○漢字の読み書き問題は、大変よくできていた。
○「しかし」「だから」「ところが」といった接続語の使い方がよくできていた。
○「聞き取り」問題で、メモの取り方を工夫し、要点をしっかり聞き取っている子が多かった。
▲「聞き取り」問題で、「話の中で説明されていたこと」と書かれているのに、書いていないことまで、思い込みで選んでしまった。
▲段落相互の関係を読み取る問題が苦手。
▲修飾語と被修飾語の理解ができていない子がいる。
▲ことわざ「鬼に金棒」の意味や使い方が分からない子が、予想以上に多かった。

<算数>
内容 数と計算   量と測定 図形   数量関係
学級平均 67.2  70.6     73.4 74.8
全国平均 52.4  59.3     44.6 59.4

○小数の加法・減法は、「小数点をそろえて計算する」ということが全員に身に付いている。
○「図形」領域は、全国平均よりかなり高い点数となった。全国的に正答率が低かった展開図の問題も、
よくできていた。グループで相談しながら展開図を考える学習に、意欲的に取り組んでいたからだ   
と思う。
▲三角定規の角を組み合わせた角の大きさが、分からない子がいる。分かる角に印をつけたり、書き 
 込んだりすることをせずに、すぐ答えを求めようとする。
▲「メモに書いてあるものの買い物をするとき、100円玉だけで代金をはらうと、何枚の100円 
 玉がいるのか見積もるという問題に対して、「問題の意味が理解できない」子が多かった。


2013年3月27日 作成者:横田 信子