学校だより__

授業改善に向けて



当校では、研究主題「主体的・対話的で深い学びの基盤づくりのためお学習指導の工夫~ICT活用を通して、生徒のやる気、読解力、学力の向上を目指す~」の下、授業改善に取り組んでいます。5月18日に行われた研究授業の様子を紹介します。

【3年理科】
1 単元名    運動とエネルギー
2 本時の学習  12時間目/全38時間
3 本時のねらい
 斜面を下る台車の運動について、記録タイマーを使って、時間と移動距離の関係や時間と速さの関係の規則性を見いだす。
4 課題
 斜面を下る物体の速さの変化の仕方には、どのようなきまりがあるか。仮説とその理由を考え、実験で確かめる。



 提示された課題を受け、各自これまで学んだことや生活体験から仮説を考えます。
 続いて、授業者からグループで仮説を一つにまとめよう指示が出され、グループの班長が当たり前のように話合いを進め、ホワイボードに意見をまとめていきました。当たり前のように進められる話合いから、班の役割が明確になっていること、班長がファシリテーターとして育ってきていることが感じ取れました。
 6グループの意見を全体で共有し、授業者から実験の手順(実験が終わったら道具を片付け、グラフを作成することまで)が口頭で伝えられました。すると、生徒全員が一斉に動き出し、さまざまな実験道具を準備し、4人で意見を交わしながら協力して実験を行いました。実験に取り組んでいる生徒は、とても生き生きとしています。



 必要なデータを取り終えたグループから実験道具を整然と元に戻し、黙々とグラフづくりを始めました。
 本時の授業はデータをグラフ化するところで終わり、仮説の検証は次の時間に行われます。

 この授業では、ICTの活用はありませんでしたが、3年生の主体的、対話的、協働的な学びが光る授業でした。