学校だより__

フレンドリースクール(11月15日)



講演会の様子

 妙高中学校区の妙高小学校と新井南小学校の高学年児童を迎え、以下をねらいとして、講演会・縦割り班での協議会を行いました。
 1.新潟県「いじめ見逃しゼロスクール運動」の一環として、妙高中学校区小中学校が連携していじめや差別をなくす機会とする・
 2.部活動交流会とともに中1ギャップ解消及び学校運営協議会の委員の皆様から児童・生徒の様子を見ていただく機会とする。
 
【講演会】
〇講師 中倉茂樹 様
 ~プロフィール~
 徳島県人権エンタメ集団「友輝」リーダー
 徳島県同和地区青少年団体連絡協議会「止揚の会」事務局
 自らの経験を闘いに基づき、全国の皆さんに同和問題学習はすべて人間が幸せになるための勉強であることを伝えたいと、全国各地で年間約100回もの講演を精力的に行われています。
〇演題 ぬくもりを感じて
 ご自身の小中学校時代に受けた壮絶ないじめ体験や無二の友人とのかかわり、そして高校時代の全校人権学習でのカミングアウト、その後の講演活動で出会った生徒たちとのかかわりのお話を通して、差別の心は誰もがもっていること、人は外見では分からない多様な悩みを抱えていること、その悩みを理解し仲間を支え続けることなどについて、児童生徒は理解を深めました。



全体会の様子

 講演会を受けて、縦割り班で以下の共通テーマで話し合いを行いました。
【テーマ1:いじめは、なぜなくならないのか】
・いじめをしている自覚がないから
・いじめをしている人が悪いと思っていないから
・いじめをしている人にとってストレス発散する場であるから
・注意しない人や傍観者がいるから など

【テーマ2:いじめをなくすためには、何ができるか】
・友だちの少しの変化にも気づいてあげる。
・いじめを止める勇気がなかったら、先生に言う。
・自分の意見をもつ。
・見逃さない。  など

 この話し合いの後、全体会で代表の3つの班の意見が紹介されました。 
 最後に生徒会の代表者が「考えたことを行動に移しましょう。」と会を締めくくりました。



 人権教育・部落問題学習、フレンドリースクールを終えての生徒の感想です。(「1学年だより第29号」より)
(Kさん)
 中倉さんの話を聞いて、同和問題はあってはいけないという考えがより深まりました。1人が勇気を出して話すと、話せなかった人も勇気を出して話すことができたという実話にすごく感動しました。同和問題がなくなれば、いじめがなくなれば…と思いました。
 縦割り班でみんなの考えを聞いたりすると「なるほど」と心の中で思うことができました。自分の考えを広げることができました。
(Sさん)
 中倉さんは過去にとても辛い経験があったからこそこの活動をしているのだと思いました。また中倉さんが講演した先々でいろいろな事情を抱えている子供たちがいることも知り心を痛めました。私は辛い過去を乗り越えている中倉さんがとてもすごいと思いました。同和問題などをなくすために、少しでも自分ができることをしていきたいと思いました。
 また、小学生と意見交換をして、改めて自分が言葉や行動に気をつけていじめをなくしていきたいと思いました。
(Wさん)
 世の中には辛い思いをしている人がたくさんいるのだということを改めて知りました。その辛い思いをしている人を無くすにはどうしたらいいか、ということを考えました。みんなで意見を共有したり、解決できるには自分に何ができるか考えたりすれば、いずれは笑顔がたくさん見られる世界になると思いました。
 意見交換では、自分にはない考えが出たりしたので「なるほど」と思うことが多く、考えを深めることができたと思います。