学校だより__

第2回避難訓練・防災教室(11月25日)

「3学年だより(第31号)」より引用



 11月25日、避難訓練と防災教室を実施しました。今回の訓練は、生徒には実施予定日のみを示し、時間帯までは示さない状態で実施しました。実際に、災害は突然にやってきます。「明日の昼頃に地震が起こるみたい」ということは今の科学では予測できません。ですので、それぞれが活動していた場所から避難を実施しました。体育館から避難する生徒もいれば、教室や図書室などから避難する生徒もいる、そんな訓練でした。
 全校生徒が私語することなく、素早くグラウンドに避難することができました。天候にも恵まれ、グラウンドでの人員確認もとても真剣でスムースでした。また、前回の避難訓練で課題となった「笑ってしまうような行動」も見られず、非常に真剣な態度で臨むことができていたと感じます。学校にいるときの避難と、家庭にいるときとでは心の持ち方や、避難の方法も変わってくるでしょう。ぜひ、ご家庭でも今一度、家族間の決まりや約束を確認していただき、万が一のときに備えていただけるといいかな、と思います。



 その後、避難訓練に続いて、防災教室が行われました。妙高中学校では、今まで避難所開設体験を含むような防災教室の実施はありませんでした。教職員含めて、生徒たちにとっても初めての「避難所開設」の体験学習を実施しました。今回の体験では、学年ごと、男女ごとに分かれて役割を分担して体験活動を行いました。1年生は、災害時の避難者役、2年生は段ボールベッドの組み立てや、避難所での受け入れおよび誘導、3年生は避難所の受付けの設置と、避難者受け入れを行いました。事前に一度、係分担やシミュレーションを行った上で、25日の当日を迎えました。25日は、避難所の雰囲気を敏感に感じ取り、「あれがあったほうがいいな」「この位置より、もう少しこっちのほうがいいな」と臨機応変に動くことができていました。予定にはなかった卓球台を使っての目隠しも3年生男子の素晴らしいアイディアの一つでした。その場に応じて行動を変えるなど、さすがは3年生、とても立派な姿を見せてくれました。



 その後、各地区に分かれて、下校の訓練も行いました。職員もそれぞれの下校便のスクールバスに分乗し、生徒たちが降りるバス停や、各指定避難所の確認を行いました。
 妙高中学校区はとても広く、有事の際には、安全に家庭に引き渡すことができるかどうかということも、いざという時に大事にすべき点です。また、近くに住んでいる生徒同士で安否の確認をしたり、声を掛け合ったりしながら動けるかどうか、そのためのよい確認の会になりました。とても有意義な体験活動を行うことができたと思います。

 重ねてのお願いとなりますが、有事の際に安全第一で行動をとれるよう、今一度ご家族の中でのルールや約束事を確認していただけますよう、お願いいたします。