生徒会(妙陵)__

生徒会で全校道徳やってみました!(11月16日)

いじめの定義を考える



生徒会執行部が「いじめ見逃しゼロスクール」の取組の一環として、「いじめ」について考える全校道徳を行いました。

 はじめに、「いじめ」とはどういう行為か全校に投げかけ、以下の8つについて「いじめ」か「いじり」かを各自タブレットで回答してもらいました。

【質問1】廊下ですれ違うときに挨拶がわりに相手の頭を軽くはたく
 いじめ:31% いじり:69%
【質問2】Aさんが自分をからかってきたので蹴ったらとても痛がった
 いじめ:71% いじり:29%
【質問3】Aさんの喋り方や動きの真似をすると、みんなが笑うので嬉しくってよくやっている
 いじめ:61% いじり:39%
【質問4】仲の良い友達に見た目の特徴からあだ名をつけてからかい半分で話かけている
 いじめ:58% いじり:42%
【質問5】Bさんに嫌なことを言われたのでBさんの名前を挙げずにLINEに悪口を書いたらそこに何人かがさらにBさんの悪口を書いて同調してきた
 いじめ:97% いじり:3%
【質問6】いつも一緒にいる4人グループ内でいじられ役になっているBさんを毎回馬鹿にしている
 いじめ:74% いじり:26%
【質問7】他の人が聞いても特別嫌な言葉ではないがbさんが嫌がるので面白い言い続けている
 いじめ:87% いじり:13%
【質問8】よくツッコミとして「うざい、死ね」という
 いじめ:65% いじり:35%
(次ページに続く・・・)



 引き続き、【質問3】Aさんの喋り方や動きの真似をすると、みんなが笑うので嬉しくってよくやっている(いじめ:61% いじり:39%)について、「いじめ」なのか「いじり」なのか話し合いました。
 改めて個人で考えをまとめ、その後13のグループに分かれて話し合いました。
 グループでの話し合いの結果、10グループが「いじめ」、2グループが「いじり」と意見がまとまりましたが、1グループがグループの中で意見が分かれました。
 このグループでの対話を通して、全体的には「いじり」から「いじめ」へと考えを変えた生徒が増えたましたが、「いじめ」から「いじり」に考えを変えた生徒も少なくありません。

【いじめ】としたグループの意見
・いじりが積み重なりいじめになっていく
・真似するだけではなく、周りも同調しているから
・Aさんが言い出せないで傷ついている
・Aさんが嫌がっていたらそれはいじめだし、それで自分の人気を上げるのは違う
・本人から了承を受けていないと思うのでいじめ など
【いじり】としたグループの意見
・相手次第
・真似されても別に嫌だとは思わないし、言われたら言われたでツッコミを入れたり、そこまで気にしないのでいじりだと思う。ただこれは私達の班の意見なので共有したりしません など

 まとめてとして、執行委員から次の2点について話がありました。
(1)人の感じ方、考え方は人それぞれ異なる。
(2)共通の基準(いじめの定義)があると、「いじり」と「いじめ」の判断をしやすい。
【いじめの定義】
 「いじめ」とは、「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」



【生徒の感想】を紹介します。
・最初はいじめといじりが半々くらいで、いじめかいじりなのか難しい問題だったけど、班の人と意見を交換して同じ意見でも理由が違ったり、人それぞれの感じ方があるんだなと感じました。
・いじめなのかいじりなのか、人によって考え方が違うということは変えられないので、相手の気持ちを考えて発言や行動をしたいと思いました。また、いじめの定義(規準)があるからそれ以下の行動はしていいという訳ではなくて、ちょっとしたいじりもいじめにつながる可能性はあるので、相手の嫌がる行動は絶対にしてはいけないと思いました。
・いじりといじめを見分けるのは難しいと思いました。ですが、いじめかどうかは決まっているものではなく、その人がいじめだと思ったらいじめになる。という考えはとても大事だと思いました。いじめの捉え方は人それぞれだと思うので、日頃の生活でも十分な注意が必要だと感じました。