総合的な学習2の紹介(ギフチョウ)

 私たちの校区には、高床山があります。その高床山には、絶滅危惧種となっている「ギフチョウ」が生息しています。この妙高市の天然記念物にも指定されています。私たちの学校では、毎年春に、全校ギフチョウ観察会を行ったり、秋の遠足では、ギブチョウが生息できる環境を保全するために、高床山の下草刈りや枝の伐採を行ったりしています。
 学校のバタフライガーデンには、アゲハチョウ、モンシロチョウ、シジミチョウなど色々な蝶の姿を見ることができますが、ギフチョウの姿を見ることはできません。
 それは、なぜでしょう。ギフチョウの成虫の姿を見ることができるのは、一年のうちでも、4・5月と限られているからです。また、ギフチョウが卵を産みつける葉は、コシノカンアオイや食草とするカタクリなどは、春の早い頃、明るい雑木林に育つのです。
 私たちは、今年も、ギフチョウの舞う姿を一目見ようと、高床山に登りました。ところが・・・、残念ながら、今年は一匹も見ることができはませんでした。かわりに、ギブチョウの卵をたくさん発見しました。ギフチョウのことをよく知って、ギフチョウがたくさん生息する高床山にしていくために、市の許可を得て学校に卵のついたカンアオイの株を持ち帰ることにしました。
 それから、毎日ギフチョウの卵の観察を行い、ギフチョウニュースを発行してきました。

日付 成長の様子 ギフチョウニュース 活動の様子や作文シート
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   ギフチョウのたまご発見!

 今日、高床山にギフチョウのたまごを見つけに行きました。
 やっと高床山の上につきました。それで、またおくへ進みました。じきに、カタクリやショウジョウバカマのかれたものがありました。そうして先に進んでいくと、なんと、ギフチョウがたまごをうみつけるというカンアオイの葉を先生が見つけました。よく見ると、いろいろな所にカンアオイの葉がありました。そのまま行くと、ちょう道がありました。チョウ道とは、チョウのオスとメスが出会う明るい道のことだそうです。そこでぼくは、ギフチョウのたまごを見つけました。ぼくは、 「やったー。ギフチョウのたまごだー!」と思いました。よく見ると、たまごは、しんじゅの小さいもののように、かがやいていました。その後、ほかの人も、次々と見つけました。
 ギフチョウのとんでいるところは見られなかったけど、たまごを見つけることができてうれしかったです。
 ギフチョウがふえて、学校の近くをとぶのを、ぼくは楽しみにしています。
4/27
 たまごに、へんかはありませんでした。14こあって、白いたまごが3つ、黄緑色のたまごが11こありました。ならび方は、3列できちんとならんでいました。たまごは小さくて、とてもかわいかったです。いつ生まれるか楽しみです。
5/1
 たまごが、だんだん青くなってきています。3つくらいむらさき色っぽいかんじのたまごがありました。ビーズみたいなきれいな丸でした。大きさは、3mmで、数は13こでした。
5/7
 さいしょは15こあったたまごが11こになりました。白いたまごが1こで、ほかは、黄色でした。一つたまごが落ちていました。
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午後にギフチョウがふかした!


 たまごが灰色になってきました。銀色のようです。はじっこが少し黒くなり始めました。たまごは11こだったのに、10こにへっていました。光に当たるとキラキラしていてきれいです。きゅうに色がかわったので、びっくりしました。 
5/10
 3年生からギフチョウニュースをお伝えします。大ニュースです。ギフチョウのたまごが、ふかしました。ふかした数は8こです。まだ黒いたまごが2つあります。ふかして幼虫が出てきたたまごは、すけて見えました。幼虫は、いっしょに食べたりいっしょに休んだりしていました。
 きのう(5/9)しっぽの方がクリーム色で、頭は黒色でしたが、今日は、体全体が黒色でした。二十分休みには、休んでいました。
   ついに、ふ化した!

 ギフチョウのたまごが、ついにきのうふ化しました。ぼくは、ふ化のしゅんかんを見られなくて、すごくくやしかったです。
 きのうまでの幼虫は、毛が生えていなかったのに、今日は、毛が生えていました。きのうまでは、緑色の体だったのに、今日は、黒色でした。
 幼虫は、みんなでくっついて行動していました。なぜ、くっついているんだろうなぁと思いました。ぼくが思うには、自分たちの身を守るためだと思います。
 そのほか、分かったことは、ギフチョウりたまごの色の変化です。白・黄・黒の順番です。黒色は、もうふ化すんぜんです。あと3つくらいふ化していないので、目をはなさないで見ていたいです。
 幼虫が、8ぴきいるので、その8ぴき全部を成虫にしてあげたいです。しっかりせわをしたいです。
5/11  ギフチョウの幼虫は、8ぴきかたまっていました。
5/14   黒いたまごが2こありました。幼虫は、3mmくらいでした。5ひきかたまって、ほかの3びきは、ちがう葉にいました。  幼虫の数がだんだんへってきました。カエルやハチ、鳥など幼虫をねらう外敵から守るために、プランターにネットを張って、外敵が侵入できないように工夫しました。
5/17
 幼虫の数は、3びきです。カンアオイの葉に2ひき、もう一ぴきは、べつの葉にいました。よく見ると、一ぴきの幼虫の口みたいなところが、オレンジ色でした。びっくりしました。幼虫の色は、真っ黒で、毛が少し長めになってきました。早く、高床山にとびたっていってくれるといいです。
5/21
 幼虫は、2ひきしかいませんでした。パンのクロワッサンみたいに丸まって、糸を出していました。幼虫が食べたカンアオイの葉がたくさんありました。
5/24  朝、幼虫が脱皮したあとの皮をみつけました。放課後には、なくなっていました。
5/24
 幼虫は、2ひきいました。長さは、5mmでした。ものさしで、幼虫をさわったら、頭の上の部分からオレンジの角を出しました。体の毛もふえてきました。
5/28  とてもでっかくなって、わたしたちは、とてもびっくりしました。ちょっと草でさわってみたら、いかくして、オレンジの角を出しました。ギフチョウはきれいだけど、幼虫は、ちょっと気持ちわるかったです。
5/29
 今朝見たら、だっぴしていました。なぜか、へんな虫がいました。ほくは、だっぴして、その虫になったのかな?と思いました。早くさなぎになって、ギフチョウになってほしいとねがっています。
6/1
 幼虫は、1ぴきしか見つかりませんでした。大きさは、1cmくらいでした。頭の先に白い毛みたいなものがありました。カンアオイの葉ののこりが少しになってきました。
6/5  幼虫は、カンアオイの葉にはいませんでした。よく見ると、地面に落ちていました。毛の長さは、1mmくらいでした。幼虫のうんこは、黒くてまん丸でした。体の長さは、4cmくらいでした。ギフチョウのうんこをはじめて見たので、こんなのなんだと思いました。
6/12  だいぶ体が多きくなって、毛がふさふさしてきました。カンアオイの葉も少なくなってきたので、ほかのプランターかんらカンアオイのかぶをうつしかえました。 
6/15

 幼虫がプランターから脱走して、7mくらいはなれたところでみつかりました!    脱走することが多くなり、見つけてプランターにもどしても、また脱走してしまいました。
 そろそろ地面に下りてさなぎになるきせつです。私たちの幼虫も、さなぎになれる安全な場所をさがし求めて、旅に出たのかもしれません。ぶじにさなぎになって、来年の春、ギフチョウになってくれることを願っています。
6/18
 幼虫がまたまただっそう!
1年生の朝顔のはちの近くで見つかりました
6/19
 幼虫が消えた!     幼虫が消えた!

 朝の会に、あつしさんが、「ギフチョウがいない。」と言いました。二十分休みにみんなで手分けしてさがしてみたけど、いませんでした。きのうだっそうして見つかった水をながす所にもいませんでした。いろいろな所をさがしても、どこにもいませんでした。
 ぼくは、サナギになるために、いい場所に行ったのだと思います。

   卵を産みつける
   コシノカンアオイ

     ギフチョウニュース

「春の女神」と言われる
    ギフチョウ

たまごを観察する子ども

高床山でのギフチョウ観察会

たまごをさがしている子ども